- リピート系とプログラム系の自動売買は、同じ自動売買でも、概念はかなり違います。
- さまざまな部分が対照的で、得意な相場、必要となる資金の量、長期的な運用時に大切な考え方などがそれにあたります。
- まずはこの2大自動売買の違いを見ていきましょう。
得意な相場も違う2大自動売買機能
「リピート系」と「プログラム系」に分けられる自動売買は、自動的に行われるのは同じですが、両者には対照的な違いがいくつかあります。
売買ロジック自体の違い
リピート系
リピート系は、新規→利食いの注文を広い範囲に敷き詰めるもので(商品によって多少の違いはあり)、これらは決済まで完了すれば何度でも復活します。そのため、注文が入っている範囲の値動きが続くほど利益が出ます。つまり、同じ範囲の値動きが続く=レンジ相場が得意です。
リピート系は、完全に公開されている売買のロジックのため、ブラックボックス感はありません。
プログラム系
プログラム系は、基本的にテクニカル分析やチャート分析などを組み合わせた売買ルールを自動実行するものです。開発者から見れば売買ルールは商品そのものなので、どういうルールでトレードが行われるかは、公開されずブラックボックスな商品がほとんどです。
数多くのプログラムが提供されているミラートレーダー系のサービスを見ると、総合的に成績が良いのは、トレント相場で利益を出すプログラムであることが分かります。
必要な資金量で比べると・・・
- リピート系広い範囲に注文を仕掛けるのが主流なので、その分だけ証拠金を拘束されます。また、損切りせずに放置しようと思うと、簡単にロスカットされないリスクを抑えた資金計両になるため、この点でもたくさんの資金が必要となります。
- プログラム系;そのとき稼働しているプログラムの証拠金だけで済む上に、基本的に損切りの機能があるため、少ない資金でも参入できます。
リピート系は年単位での放置も可能
- リピート系は爆発的に稼ぐことは難しいですが、副業トレーダーが手間いらずで運用する現実的予段です。その理由は、きちんと設定すれば長期間放置可能だからです。超長期的なレンジ帯に安全重視の資金計両で注文を仕掛ければ、年単位での放置も可能となります。
- プログラム系の自動売買では、1つのロジックで長期間稼ぎ続けることはできません。相場にマッチしたものを、アクティブに選ばなければならず、実質的に放置できないからです。
リピート系の特徴
リピート系の稼働イメージ
レンジ相場で真価を発揮!設定次第で超長期的な放置もOK!
リピート系の基本仕様は、一定の範囲に、「新規→利食い」のセットを等間隔に並べレンジ相場を狙うのがリピート系の基本戦略となります。なぜなら、「新規→利食い」のセットは、利食いまで完了したら再度設置されるので、注文範囲を価格が行き来するたびに利益確定が積み重なっていくからです。このレンジの判断は投資家が行うため、ある程度の相場観は必須。レンジ範囲を広く取れば放置できますが、広いほど資金も必要です
主なリピート系の商品
リピート系の特徴まとめ
メリット
- レンジ相場に強い
- 人間業では難しい小刻みな利食いができる。
- 売買のロジックが明確
- どんなに相場が乱高下しても感情に流されず、迷わない。
- 設定次第で放置で24時間監視する必要がないので、生活リズムが崩れない。
どのリピート系商品も、売買のロジックが明らかにされており、なぜ買ったか、なぜ売ったかを把握できます。そのため、勝因、敗因も解明することができます。
プログラム系の特徴
プログラム系の稼働イメージ
トレントに乗れれば大きな利益!プログラム入替必須で放置はNG
プログラム系の基本的な考え方は、複数のプログラムの中から、相場にマッチしたものを運用することです。レンジ相場に向いたブログラムもありますが、強いトレントをつかまえたときが一番大きく稼げる傾向があります。完全にプログラム任せの自動売買ですが、相場の変化に合わせてプログラムを入れ替える必要があり、放置には向きません。動いているプログラムの証拠金のみで運用できるので、資金は少なくてもOKです。
主なプログラム系の商品
- シストレ24(インヴァスト証券)
- エコトレFX(ひまわり証券)
- みんなのシストレ
- 各証券会社のミラートレーダー
MT4・MT5のEAを使ったプログラム系自動売買
など
プログラム系の特徴まとめ
トレント相場に強い
- 取引資金はそれなりで良い
- 売買のロジックが外からは見えない
- 投資家側の相場観は不要
- トレントに合わせたプログラム入れ替えが必要